蝉とダム湖とブラウン

前田洋一

 

僕がこの時期よく行くダム湖。

ベイトは通年ワカサギで、

いつもはミノーに好反応するがこの日は違った。

鉄板ルアーであるはずのダリア75Sに何度キャストしても反応が無い。
「おかしい…。」
水の動きはあるし時々ライズもある。

「ここは思い切りパターンを変えてみよう。」

そう思い、結んだのは福ゼミシャロー。

僕はこのルアーをリトリーブで使用することがほとんど。

ホットケメソッドで狙う場合は本家の福ゼミにお任せしている。

沖にキャストしてスローのタダ巻き。

ブルブルとボディを震わせ、強力な波動を出しながら足元まで泳いで来る。

ちょうど目の前のカケアガリに差し掛かった際に、

金色の魚体が翻ると福ゼミシャローが消えた。

「やっぱりこっちのパターンか。」

もうそろそろ蝉が鳴き始める時期。

本家の福蝉の方もフックを新品に換えておかないと…。